錦絵カレンダー

令和九年の錦絵カレンダーは、江戸火消に係わる芝居絵を中心に構成してあります。

芝居絵としては、「歌舞伎座新狂言・出初(でぞめ)梯子(はしご)乘之場(のりのば)」「(めくら)長屋(ながや)(うめが)加賀(かが)(とび)」「め組の喧嘩」「八百屋お七」に関するものです。

1月には新春を飾る風物詩の一つである、「消防出初式」に係わる芝居絵として、「歌舞伎座新狂言・出初(でぞめ)梯子(はしご)乗之図(のりのず)」を取り上げてみました。

この絵は、明治25年(1892)1月尾上菊五郎(おのえきくごろう)(5代目)によって演じられたものです。

この芝居を演じるに当って、研究熱心な菊五郎は実際に出初式を見学し、舞台で使用する小道具の「龍吐(りゅうど)(すい)」「(まとい)」「梯子(はしご)」「(さす)(また)」などを作らせたといわれています。

(めくら)長屋(ながや)(うめが)加賀(かが)(とび)」」は、“いなせと云われた加賀火消”と“定火消の()(えん)”との爭いに、盲長屋に住む“按摩(あんま)(どう)(げん)の悪事”を絡ませた、黙阿(もくあ)()の世話物で、明治19年(1886)3月尾上菊五郎(5代目)によって千歳座(現在の明治座)で初演され好評を博しました。

神明(かみの)(めぐみ)和合(わごうの)取組(とりくみ)」は、「め組の喧嘩」を題材とした竹柴(たけしば)()(すい)の代表作で、明治23年(1890)3月桐座で上演されました。

「め組の喧嘩」とは、今からおよそ220年前の文化2年(1805)2月、“(しば)大神宮(だいじんぐう)(港区芝大門1-12-7)”の境内において、“花相撲”が行われた際、芝一帯を受持区域とする“め組(町火消)”に、挨拶があった、なかったなどと、め組の組員と力士との間で大喧嘩が起こり、鳶の者一人が死亡するという事件が発生しました。これが「め組の喧嘩」と言われるものです。

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  • サイズ
    縦77.0cm  横34.0cm
    カラー仕上げ 12枚綴り

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